東京駅に「立ち食いそば」が少ないのはなぜか経済の「雑学」(1/4 ページ)

» 2023年07月13日 07時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

 かつては多くの駅にあった立ち食いそば。それも、改札内に何カ所もあることが多かった。

 近年、駅の立ち食いそばが少なくなりつつある。特に改札内の立ち食いそばは入場券を買って駅構内に入る必要があるため、JR東日本系列の店といえども改札外に立ち食いそばの店ができるようになった。

 その状況は東京駅も例外ではない。JR東日本グループの「いろり庵きらく」は東京駅に2店舗あるものの、改札内にあるのは1店舗。それも「京葉地下八重洲口」改札付近にあり、京葉線に用がある人でないと利用しない店だろう。

 ちなみに、改札外にある店舗は「丸の内地下北口」改札から東京メトロ東西線に向かう通路にあり、なぜそんなところに……と思わせるような場所である。

改札内から減ってしまった立ち食いそば(画像はイメージ)

東京駅では気軽に腹ごしらえができる店は少ない

 東京駅構内には、多くの飲食店があるが、気軽に腹ごしらえができる店は少ない。JR東日本が駅ナカ事業を重視し、「稼ぐ」ことを目的として客単価の高い店を入居させているからだ。

 地下商業施設「グランスタ東京」を見ても、洋食や和食などバラエティーに富んでいるものの、フラリと立ち寄れる店は、少ないのが現状だ。

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