東京の主要ターミナルは、東京駅の他に新宿駅と上野駅がある。
新宿駅は、JR東日本で最も乗車人員の多い駅である。だが新宿駅の改札内には、駅そばは「そばいち」の1軒しかなく、ほかにカフェがある程度だ。新南口「NEWoMan」改札内には総菜や弁当、菓子などを扱う店はあるものの、カフェやレストランは3軒しかない。新宿駅の改札内は飲食店が多い、とはとても言えない状況なのである。
背景には、新宿発の長距離列車の多くが中央線方面であり、列車も30分に1本間隔なのでそれほど多くの飲食店を必要としない状況がある。
では上野駅はどうか。上野駅改札内には「エキュート上野」がある。飲食店は複数あって、弁当の扱いも充実している。立ち食いそばは、改札外に「いろり庵きらく」が、改札内に「爽亭」「大江戸そば」がある。
上野駅は常磐線特急や東北・信越方面への新幹線が発着している。東京駅に近い存在だが、どこか飲食店は庶民的な品ぞろえとなっている。
新宿駅と上野駅と比べて、東京駅はどうなのか。筆者は、東京駅は「ハレ」の駅ではないかと考える。
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