サントリー(大阪市)は2月7日、大阪工場に55億円の設備投資を実施すると発表した。需要の高まるジンの生産能力を2.6倍に増強する狙い。2030年までに、国内ジン市場を昨年の2倍以上となる450億円に引き上げることを目標に掲げる。
同社工場の中で最も歴史あるサントリー大阪工場は、ジンの主力ブランドである「翠(SUI)」と「ROKU<六>」を製造している。
今回の設備投資では、25年にかけて大阪工場敷地内に新たな「スピリッツ・リキュール工房」を建設するとともに、浸漬タンク、蒸溜釜、開発生産設備などを新設し、生産能力を増強する。
「ROKU」は、世界60カ国に展開しており、海外の販売ボリュームが約9割を占めるグローバルブランドで、日本国内でも23年の販売数量は対前年159%で推移した。さらなるブランドの認知拡大を図るため、限定品の発売などマーケティング活動を強化していく。
「翠」は新発売時の20年に比べ、23年は約10倍の規模へ成長した。「翠ジンソーダ缶」をリニューアルすることで、同ブランドのさらなるファン拡大を図るとしている。
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