仲介の「トケマッチ」が突如解散 “高級品シェアリング”サービスに潜む罠(1/2 ページ)

» 2024年02月10日 12時49分 公開
[ZAKZAK]
ZAKZAK

 ロレックスなど高級時計の個人間の貸し借りを仲介するサービス「トケマッチ」を運営する「ネオリバース」(本社・大阪市)が1月31日に解散すると突然発表し、SNSでは利用者から不安の声が上がっている。個人の保有資産を貸し借りするシェアリングも注目されているが、高級品には罠も潜んでいるようだ。

 同社のサイトなどによるとトケマッチは、高級時計を月額制でレンタルできるユーザーと、時計を預けて使用料を得ることができるオーナーをつなぐサービス。オメガやロレックスなどの高級ブランドをそろえていたとみられる。

photo 「トケマッチ」サービスのサイト(現在は閲覧不能)

 同社代表は昨年6月に民放のテレビ番組に出演し、「(時計を貸し出した人は)実際に時計がレンタルされてもされなくても毎月決まった金額が振り込みされる」と紹介。預託中の時計のメンテナンスや、紛失や盗難時の損害賠償も負担するとアピールした。新品価格70万円、中古市場で100万円の「ロレックス エクスプローラー1」の場合、預託使用料は月1万9900円、年23万8000円になるとも説明。「投資目的で利用される方も増えてきた」とも話していた。

 ところが突然、解散が発表された。連絡もなく突然一部の時計が返却されたオーナーもいるというが、SNSでは、未返却の利用者から「運営会社から連絡・案内はない」「今月の入金は無し。時計だけでも返却して欲しい」との声も続出した。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.