ダイハツ 1カ月半ぶり生産再開 従業員「やっと始まった」「悪いところは正す」（1/2 ページ）

[産経新聞]

　ダイハツ工業は12日午前、認証不正発覚を受けて停止していた京都工場（京都府大山崎町）での自動車生産を約1カ月半ぶりに再開した。安全性が確認されたとして国土交通省が出荷停止指示を解除した2車種が対象で、昨年12月に国内の全工場の稼働を停止して以来、初の生産再開となる。

ダイハツ工業の京都工場に出勤する従業員ら＝12日朝、京都府大山崎町

12日朝、京都工場には従業員が続々と出社した。自動車の製造に携わっているという男性（51）は「やっと始まったという気持ち。信頼回復に努めたい」と言葉少なに語った。

　検査を担当しているという男性（57）は「批判を受けていることへの不安は感じる。悪いところは正していきたい」と話した。

　京都工場には約1700人が勤務しており、稼働停止中は約半数が出勤し、清掃や整備に取り組んでいた。工場は12日午前8時20分、予定通り始業した。

　生産を再開したのはトヨタ自動車向けの「プロボックス」とマツダ向けの「ファミリアバン」の2車種で、5日から在庫の出荷を再開していた。