軽さが特徴の布製ランドセル、イトーヨーカ堂も参入 開発のきっかけとなった、小学生の悩みとは？（1/2 ページ）

[昆清徳，ITmedia]

　イトーヨーカ堂は2月13日、軽さが特徴の布製ランドセル「ラクラクリュック」（3万1900円）を3月16日から順次発売すると発表した。全国のイトーヨーカドー約65店舗で取り扱う。

どんなランドセルなのか（出所：イトーヨーカドー公式Webサイト）

　「次世代ランドセル」と位置付けるラクラクリュックの重量は約890グラムだ（底板・チェストベルト付だと約940グラム）。従来型のランドセルの重量は1200グラム前後が多い。広報担当者によると、同社が布製ランドセルを取り扱うのは今回が初となる。

　カラーはネイビーとグレーの2色展開で、これまでのランドセルより軽い素材を各所に使用している。また、背中が触れる部分を通気性の良いメッシュ素材にすることで、蒸れにくくした。

　本体のマチ幅は約14センチで、大きな容量の荷物を出し入れしやすくした。タブレットを収容できるクッションポケットも装備している。

ヨーカドーの「ラクラクリュック」のネイビー（約940グラム、提供：イトーヨーカ堂）

ラクラクリュックの黒

ラクラクリュック、荷物を入れたイメージ

　開発のきっかけは、イトーヨーカドーの商品担当者が東京都内の小学校で実施した交流授業だ。通学時の荷物が増えているという悩みを聞き、体の負担解消を目的に開発を進めた。

　子どもたちの声を参考に「大容量」「軽量」「丈夫」「楽」をキーワードとした。また、環境配慮のため「SDGs」も打ち出すことにした。具体的には、内装生地の原料に再生ポリエステルを使用する。