株価はバブル肉薄! 専門家「ますます消費は悪化する」本来は減税が有効策(1/2 ページ)

» 2024年02月17日 05時00分 公開
[ZAKZAK]
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 16日の東京株式市場は米株高を好感して買われ、日経平均株価は午前9時7分現在、前日終値比701円63銭高の3万8859円57銭と大幅続伸して取引された。バブル期の1989年12月の史上最高値(終値で3万8915円)に迫ってきた。一方、国内総生産(GDP)は2四半期連続マイナス成長で、個人消費は低迷し、生活実感はバブル期にほど遠い。

photo 各国の名目GDPの推移

 2023年のドル建てGDPはドイツに抜かれて4位に転落した。日本経済はバブル崩壊後、デフレに転落し長期間低成長が続いていたが、為替の円高によって実態が覆い隠されていた側面もある。

 昨年10〜12月期のGDP速報値では、個人消費の低迷が目立った。名実ともにバブル期に追いつくには、生活実感を伴った経済成長を続ける必要がある。

 多くの国民の実感は厳しさを増すばかりだ。国民や企業が所得の中から税金や社会保険料をどれだけ払っているかを示す国民負担率は、1990年度に38.4%だったが、2022年度は過去最高の48.4%まで上昇した。23年度も46.1%と高水準が続く。

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