羽田事故受け日航がペット同伴を検討 他社が慎重姿勢の理由は?(2/2 ページ)

» 2024年02月18日 07時30分 公開
[産経新聞]
産経新聞
前のページへ 1|2       

「人命が優先」

 一方で、衝突事故後に高まったペットの同伴搭乗を巡っては「人命が優先」との批判もSNSでは広まった。

 また、日本の航空会社が慎重な背景には「アレルギーのある乗客への対応が大きい」と、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は指摘する。日本人の2人に1人は何らかのアレルギーがあるとされ、発作を引き起こす懸念のある人への対策は難しい。

photo

 ANAや日航は過去にペット同伴のチャーター便の運航を実施したことがあるが、鳥海氏は「『ペットが一緒なら飛行機に乗らない』という否定的な意見が結構あったので、そうした国民性のようなものも影響している」との見方を示す。

 このため、ペットの同伴搭乗についてANAも「サービスの変更予定はない」(広報)という。日航も「導入が前提ではないフラットな状態での検討で、短期間で結論は出ない」(広報)としている。

前のページへ 1|2       

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.