一方で、衝突事故後に高まったペットの同伴搭乗を巡っては「人命が優先」との批判もSNSでは広まった。
また、日本の航空会社が慎重な背景には「アレルギーのある乗客への対応が大きい」と、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は指摘する。日本人の2人に1人は何らかのアレルギーがあるとされ、発作を引き起こす懸念のある人への対策は難しい。
ANAや日航は過去にペット同伴のチャーター便の運航を実施したことがあるが、鳥海氏は「『ペットが一緒なら飛行機に乗らない』という否定的な意見が結構あったので、そうした国民性のようなものも影響している」との見方を示す。
このため、ペットの同伴搭乗についてANAも「サービスの変更予定はない」(広報)という。日航も「導入が前提ではないフラットな状態での検討で、短期間で結論は出ない」(広報)としている。
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