セブンはなぜ「紅茶マシン」を試してる? お店に行って分かった“大きすぎる”可能性長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/5 ページ)

» 2024年02月29日 10時15分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

 セブン-イレブンが入れたての紅茶を提供するマシンを試験的に導入し、話題を呼んでいる。今のところ、2023年春から東京都心部を中心に4店のみだが、本格展開した場合には大きな反響を呼ぶ可能性がある。

 これまでもセブンは13年1月に「セブンカフェ」ブランドで、コーヒーマシンを導入。競合他社も含めて、コンビニの100円コーヒーが一大ブームになり、今も飲み続けられて定着している。

 紅茶に先立って、23年3月には店内専用マシンによる「お店で作るスムージー」の提供を全国規模で拡大すると発表。24年3月末日で約1万5000店への導入が完了した。

 セブン-イレブン・ジャパンの広報によると「お店のスペースなどの事情で、どうしても設置できないケースがあるが、ほぼ全国に行き渡ったのではないか」としており、設置可能な店舗への導入を急いでいる。

 次々と新しいサービスが登場する、セブンのレジ周りにあるドリンクマシンについて、まとめてみた。

紅茶マシンがある都内の店舗

ずらりと並ぶマシン

 セブンの紅茶マシンについては、JR田町駅・都営地下鉄三田線の三田駅から徒歩圏の2店舗にあるのを確認した。

 そのうちの1つ「芝フロントビル店」(東京都港区)を訪れてみると、カウンターにコーヒー、紅茶、スムージーのマシンがずらりと6台並んでいた。まるでドリンクマシンの見本市のようである。この店は面積が広くて品ぞろえが豊富。キャッシュレスのセルフレジも設置されている。イートインコーナーも広く、20席くらいある。

紅茶マシンがある、芝フロントビル店

 紅茶マシンは1台で、アフタヌーンティーに良さそうな休日の午後3時頃に訪問すると、ちょうど近隣の住民らしき30代半ばくらいの女性が購入していた。

 同店は田町駅西口(三田口)から徒歩3分くらいの国道1号線沿いにあるが、周囲はオフィス街なので、ビジネスパーソンの利用が多い。また、近隣にタワーマンションも増えており、住民の利用もかなりあると思われる。

 ランチタイムに関しては、弁当、おにぎり、サンドイッチ、菓子パン・総菜パン、総菜の旺盛な需要でにぎわっている。弁当などと共に、カウンターのコーヒーを買って行く人が多いので、マシンがその分必要となっている。イートインの利用も多い。

 そのうち紅茶マシンは1台、スムージーのマシンも1台設置されている。

セブンティーのラインアップ
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