紅茶マシンは「セブンティー」と銘打っている。ただし、同社の広報は「現状はあくまで試験的な導入であり、今の機械のままで全国に広げるかどうか、何も決まっていない」としている。従って、セブンティーが全国展開の際のブランド名になるかどうか、不明である。
紅茶マシンを実際に操作してみた感想は次の通りだ。
セブンティーは、コーヒーマシンとよく似た仕様だ。ホットの場合、レジで料金を払って、紙コップを受け取りマシンにセット。ボタンを押すと、自動的に香り立つ紅茶が出てくる。
アイスティーもアイスコーヒーと同様、冷凍ケースに入っている砕いた氷が詰まったプラスティックのカップを、レジで購入して、サービスを受けることになる。
カップの蓋には、「アイスティー」「アイスミルクティー」などと書いてあるが、アイスコーヒーの氷とどう違うのかは判別できなかった。
商品ラインアップは、ホットストレートティー、ミルクティー、アイスストレートティー、アイスミルクティーで、それぞれRとLの2サイズがある。価格はホットストレートティーとアイスストレートティーのRが110円で最も安く、アイスミルクティーのLの300円が最も高い。
ホット・アイスにかかわらず、ストレートティーは、ダージリン、アールグレイ、アッサムから選択可能。ミルクティーも、アッサムとアールグレイから選べるようになっている。
紅茶をカップに注ぎ終わるまでは2分くらいかかる。茶葉を蒸らす工程がある分だけ、コーヒーよりも心持ち長い。
マシンには、茶葉を蒸らしている旨の図柄が表示されるので、待っている時間でも手持無沙汰になることはない。逆にワクワクさせられる。
コーヒーの場合は、朝の出勤前や時間がない時など、なるべく早く出てくるほうが良い。1980年代に「ドトールコーヒー」が普及して以来、そういったイメージがある。しかし、紅茶の場合は、英国の貴婦人の社交文化からアフタヌーンティーの習慣が広がっている。ワンタッチで注がれる簡便な機械でも、心の余裕がある時に買ってみたいものだと、個人的に感じた。
また、コーヒーが嫌いで、紅茶なら飲めるという人もいる。コーヒーも飲むが、紅茶をより日常的に楽しんでいるという人もいる。そういう人には、紅茶マシンの登場は朗報だろう。
ペットボトルの日本茶や麦茶が日本でこれだけ多く販売されていることを踏まえると、もしかしたら、日本茶や麦茶のマシンもありなのかもしれない。特に、外国人観光客には受けるのではないかとふと思った。
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