面白いことに、自分の会社の会議の雰囲気やスタイルについて、当の社内の人は意外と自覚していません。入社したときからずっとそうやってきたので「会議とはそういうもの」と思い込んでいることが多いのです。本当はもっと違ったやり方があるかもしれないのに、固定観念に縛られていると、そういう可能性があることが認識できません。
職場の誰もが問題だと自覚していることは、皆で協力して改善していくことができるでしょう。しかし、気付いていないことは改善ができません。したがって、心理的安全性の醸成を妨げている組織風土の問題を改善していくためには、まさにこの「盲点」ともいえる「話し合いの仕方」を変えていくことが早道なのです。
ミーティングの場で心理的安全性が高まらない、どうしても活発な会議にならない、というときには、ミーティングが始まるときに、ルールを共有してみましょう。意図的に「ミーティングを停滞させよう」「攻撃し合う場にしよう」と思っている人はいません。それでもミーティングが停滞するのは「会議とはこういうもの」という思い込みが原因であることが多いため、その固定観念を外すためにみんなでルールを共有するのです。
次に挙げた例を全て、ルールとして守らなくても大丈夫です。よいと思うものを1〜2個選んで、ルールにしてみてください。
ミーティングルールの例
特に「相手に関心を持って、話をじっくりと聴く」は効果的です。ミーティングでは「何を話そうか」というところに意識が向きがちですが、実はしっかりと聴き合うことができると、心理的安全性が飛躍的に高まります。また一緒に考える姿勢も、指摘や反論だけが飛び交うようなミーティングにならないための効果的なルールです。
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