ショベルカーへの搭乗体験、社屋に駄菓子屋開設、建設現場に住民向けのカフェ構想…。建設業界が、地域との共生を目指した取り組みを活発化させている。騒音などから「迷惑」扱いされることもある建設現場と地域とが交流を深め、距離を縮めようという試みだ。人手不足が課題となるなか、将来の担い手確保につなげる狙いもある。
「『工事』は必要でも『工事中』は迷惑と思われてしまう」。建設現場に対する近隣住民のスタンスについて、進和建設工業(堺市北区)企画部の小塚穂香さんはそう話す。
現場に親しみを持ってもらえないか、と同社が始めたのが「ZOO PROJECT(ズー プロジェクト)」だ。現場を動物園に見立てる試み。足場を囲うシートに猿山の写真をプリント、重機は動物柄に彩った。しばらくすると、通りかかった人が作業員に話しかけるようになった。
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