女性にとって働きがいのある会社はどこか。Great Place To Work Institute Japan(以下GPTWジャパン、東京都港区)は、「2024年版 日本における『働きがいのある会社』女性ランキング」を発表した。従業員1000人以上の企業を対象とした大規模部門ランキングの1位は「ディスコ」だった。
中規模部門(100〜999人)は「フロンティアホールディングス」、小規模部門(25〜99人)は「イベント21」がそれぞれ1位を獲得した。
大規模部門1位を獲得した「ディスコ」について、GPTWジャパンは「性別などによって評価基準が変わらないことを価値観として明確に定めていて、あらゆる人が活躍できるよう組織作りが行われている」と評価している。
中規模部門1位の「フロンティアホールディングス」は「社員同士で助け合う文化が浸透してるため、さまざまなライフイベントに対し職場復帰がしやすい体制が整えられている」と評価された。
小規模部門1位にランクインした「イベント21」は、立場に関わらず全員が活躍できる制度があり、個人の能力や成果に基づいて公正に評価する手厚い仕組みがあるという点が評価された。
調査に参加した企業の男女別スコアを見てみると、調査設問の中で特に男女差が大きくなった設問は、仕事・会社への「誇り」と「公正」に関するものだった。GPTWジャパンは「女性の方が仕事を認められたり、意味や意義を感じたりする機会が少なく、公正な扱いを受けていないと感じていることを示唆している」とコメントしている。
調査参加企業の中で、一定水準を満たした企業を「働きがい認定企業」、さらにその上位100社を「ベスト100」、それ以外を「不認定企業」に分類。
管理職層別の女性管理職比率を見ると、「管理職(部長層未満)」の女性比率は、ベスト100の企業では28.2%、認定企業(ベスト100除く)においては28.0%と、それぞれ3割に近付いていることが分かった。
ランキングは「働きがい認定企業」(22年7月〜23年9月調査実施)の中から、特に女性の働きがいに優れた企業を部門別に選出した。
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