首都圏新築マンション、平均購入価格は過去最高の6033万円 広さは?

» 2024年03月15日 16時13分 公開
[産経新聞]
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 令和5年の首都圏の新築マンション平均購入価格は6033万円で、前年を143万円上回ったことが15日、リクルートの住まい関連の調査研究機関「SUUMOリサーチセンター」が行った調査で分かった。平成13年の調査開始以来、過去23回で最高額となった。一方で平均専有面積は過去最小の64.7平方メートルで、首都圏マンションの高額・狭小化の進展が顕著となった。

photo 高額・狭小化が進む首都圏のマンション

 価格上昇の要因は土地代や建築費の高騰に加え、物件の供給が需要に追い付いていないことも挙げられている。また、都心部で進む再開発によりマンション建設用地の取得が困難になっており、価格上昇と狭小化に拍車をかけたとみられる。

 購入者の平均年齢は39.2歳で、調査開始以来2番目の高さ。世帯属性をみると、子供がいる世帯の割合は35%で過去最低になった一方、シングル世帯は19%で過去最高だった。

 世帯総年収の全体平均は1057万円(前年比23万円増)。ローン借り入れ総額は平均5235万円(同272万円増)で、自己資金が5%未満の割合は42%だった。

 調査は令和5年1〜12月の首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の新築分譲マンション購入契約者を対象に行い、集計数は計4934件だった。

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