一方で新たなブームとなっているのが「おにぎり専門店」だ。食をテーマに調査研究を行う「ぐるなび総研」によると、令和5年のおにぎり専門店の新規出店数(予約サイト「ぐるなび」加盟店ベース)は前年比で約1.5倍に急増したと分析。特に具材をふんだんにのせた「ごちそうおにぎり」は、見た目の華やかさもあり「SNS映え」を求める若者や訪日客からも多くの支持を集め、おにぎり需要拡大の要因となったとみる。
担当者は「おにぎり専門店は、大がかりな調理器具は不必要で、製造に高度な技術も必要ないため人材も確保しやすく、出店費用が比較的少額で済む」と指摘。「梅干しや昆布といった具材は保存性が高く、食品ロスが少ないなどメリットが多い」ことも新規出店が増えた要因と分析する。
おにぎりは、訪日客の需要が拡大していることも受け、海外出店する店舗も増加傾向だ。コメの生産や消費の拡大に直結することから、農林水産省も輸出支援など強化しており、国内外で出店拡大の期待は高まっている。(西村利也)
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