さらに「叱る」場合にも注意しておきたい3つのポイントを、用例も踏まえながらご紹介していこう。
同じメッセージを伝えるにも、OK例のように具体的に、かつポジティブに言い換えることで、ニュアンスが大きく変わることがお分かりいただけるだろう。それによって部下は前向きに捉えられるばかりでなく、相手からの信頼度、親密度が増すことは間違いない。部下はあなたに面と向かって指摘できる人であるとは限らない以上、自分で意識し、改善を続けていくしかないのだ。
もちろん、日々多忙なビジネスの現場において、いちいちここまで手間をかけて言い換えるなど面倒だ、とのお考えもあろう。しかし、だからこそ他に実践している人はほぼおらず、あなたは「丁寧に向き合って諭してくれる上司」として大いに差別化できることになる。そうしてあなたの評判が高まれば、その姿勢は他の人たちにも伝播し、職場全体が「上司や先輩と気兼ねなくコミュニケーションがとれる、心理的安全性の高い雰囲気」になることも期待できるだろう。
若手を怖がるのではなく、理解せよ――パワハラにならない「やる気の出させ方」
「休日対応は一切しません」 つながらない権利を主張する部下とどう向き合う?
「あの頃、必死で働いたから今がある」「今の若者はヌルい」と考える上司へ
「部下に任せられない管理職」が実はやっている、”間違った動機付け”
優秀なのに「部下を育てられない」管理職 原因はある“思い込み”にあるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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