廃線から18年。一部では高架の撤去が進むが、先は長い。撤去について、愛知県尾張建設事務所道路整備課は「全体の事業費、事業期間に関しては現在、精査を進めている状況」と説明しているが、5年前には、撤去には十数年かかり、費用は概算で150億円という試算が出ていた。桃花台東駅にあった折り返し用のループ線は本年度の撤去完了まで、計5億円の費用がかかるという。
桃花台東駅から延びていたピーチライナーの折り返し用ループ線。撤去工事が行われている
スカイレールの代わりに3月30日から、電気自動車(EV)バスの運行が始まった。住民の利便性は確保されているが、ピーチライナー同様、施設の撤去という問題に直面する。廃止とともに「負の遺産」との戦いが始まる。(鮫島敬三)
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