JT、新商品の特徴は? たばこの未来を危惧して(1/2 ページ)

» 2024年05月20日 11時04分 公開
[産経新聞]
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 社会や人々の価値観に合わせた「心の豊かさ」を提供する−。日本たばこ産業(JT)は、主力のたばこに対する社会の見方が厳しさを増す中、価値観の変化に応じた全く形の異なる製品を生み出し始めた。専門的に研究開発を担う「D−LAB(ディーラボ)」を令和2年に設立し、利用者に深呼吸を促すクッションなどを開発している。

photo 「フフリー」を抱えるディーラボの御神村友樹氏=東京都港区

 JTは現在、売上高全体の9割超を占めるたばこ事業の好調が継続。たばこ税の増税に伴う値上げ効果などが理由に挙げられる。

 ただ、たばこを狙った増税は今後も繰り返される可能性があり、さらに世界的な健康志向の高まりを考えれば、必ずしも将来的に安泰とは言えない。「自らの力で自らを変えていく」。ディーラボの御神村(みかむら)友樹ディレクターは、危機感が背景にあることを明かす。

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