JT、新商品の特徴は? たばこの未来を危惧して(2/2 ページ)

» 2024年05月20日 11時04分 公開
[産経新聞]
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 平成25年に前身部署が4人でスタートしたディーラボは今や約60人に拡大。同社グループが掲げる「心の豊かさ」とは何かというところから考察している。

豊かさにつながるテーマの一つに「呼吸」を設定。深呼吸の習慣化を促す筒状の小型機器「ston s(ストン エス)」は、吸うだけで発生する香りやカフェインなどの成分を楽しめる。ゆっくりと膨張・収縮を繰り返すクッション「fufuly(フフリー)」は、抱えると呼吸のリズムが同調する効果があるとされる。

 そのデザイン性や技術が評価され、さまざまな海外のコンペティションで受賞したほか、今年4月にイタリア・ミラノで開かれた世界最大規模のデザインイベントでも絶賛された。

 「全体で100前後のプロジェクトが進行中」(御神村氏)だが、事業化は15〜20年後の長いスパンで検討。将来、満を持して新たな市場の創出を提案する考えだ。(福田涼太郎)

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