転職情報サイト「マイナビ転職」(運営:マイナビ)が、正社員800人を対象に「育休に対する男女の意識差と実態調査(2024)」を実施した。その結果、育児を理由に退職した経験がある女性は5人に1人、育休のハードルとして最も多くなっているのが「収入減少」であることが分かった。
子どもがいる女性のうち「育児退職」の経験がある人は19.3%だった。「育児退職」を検討したことがある人は24.3%と、合わせて4割強の人が育児を理由に退職を検討・経験したことがあることが分かった。
また、育休経験がある男性においても39.5%が退職を経験・検討していることが分かり、男女問わず育児と仕事の両立が難しいことが分かる結果となった。
男性の育休取得日数をみると、「1カ月未満」が半数だった。一方、女性の取得日数は「半年以上」が85.0%にものぼり、男女の取得期間に大きな差が生じていることが分かった。
育休取得のハードルになったものについて、最も多かった回答は「収入減少」(19.4%)だった。次いで「人手が足りていない」(16.3%)、「周りへの申しわけなさ」(10.5%)が続いた。
世帯年収別に育休取得率を見ると、世帯年収「800万円」を境に育休取得率に差がみられ、800万円以上からは育休取得率は7割を超えた。
育休取得のきっかけについては、最も多かったのが「家族と過ごす時間を取りたいから」で41.8%だった。また、育休取得者のうち26.3%が「育休中も給付金があり、収入がゼロになるわけではない」と知ったことが育休取得のきっかけとなっていることが分かった。
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