私立大医学部に強い学校はどこか? 女子校の合格実績が高い背景(1/2 ページ)

» 2024年05月24日 08時57分 公開
[ZAKZAK]
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 今回は私立大医学部の合格者数を比較した、「私立大医学部に強い学校ランク」をお届けする。ランキングは大学通信が各学校にアンケート調査した結果で、開成(東京)など未回答(5月8日時点)の学校は反映されていない。

 2024年度の私立大医学部の志願者は、慶應義塾大、東京医科大、日本大など、主要13大学の集計で4万615人。前年を5413人(15%)上回り、23年度に引き続き増加している。

 志願者が増えた背景には、医学部人気に加え25年度からの新課程入試を控え、浪人をしたくないと併願数を増やした影響もあるようだ。

 13大学中志願者が減少したのは2大学のみ。多くの大学が難化した中で高い合格実績を残した学校についてみていこう。

 ランキングを俯瞰(ふかん)してまず気が付くのは、全て私立の中高一貫校ということ。予備校関係者は言う。

 「近年、私立大医学部の学費は下がる傾向にあるが、それでも一般的な家庭には大きな負担になるため、比較的家計に余裕のある私立校の合格者が多くなる」

 ちなみに公立の最上位は、合格者63人で14位の都立日比谷だった。

 全国に30ある私立大医学部の内、16大学が1都3県に集中していることから、10校中7校を首都圏の学校が占めることも特徴だ。

 ランキング1位は前年の合格者数を上回り、2位から順位を上げた豊島岡女子学園。合格者がもっとも多いのは国際医療福祉大(22人)で、日本医科大(18人)、東邦大(14人)、昭和大(12人)などにも多くの合格者がいる。

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