私立大医学部に強い学校はどこか? 女子校の合格実績が高い背景(2/2 ページ)

» 2024年05月24日 08時57分 公開
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 2位の南山も合格者が増えており、7位からランクアップ。地元である愛知の大学に強く、藤田医科大(39人)と愛知医科大(29人)の合格者が全体の半数以上を占めている。

 上位2校とは対照的に、前年1位だった桜蔭は、3位に順位を下げた。それでも、合格大学のレベルは抜けており、合格者が多いのは、順天堂大(25人)、国際医療福祉大(22人)、慶應義塾大(21人)など。ちなみに、医学部の中で最難関の慶應義塾大の合格者数ランキングトップで、全員が現役で合格している。

 ベスト3の内、豊島岡女子学園と桜蔭の2校が女子校。ランキング全体では、四天王寺(6位)と白百合学園(7位)を加え4校に上る。女子校の合格実績が高い背景について、進学校の教諭が解説する。

 「男社会が続く中で、自立したいと考える優秀な女子にとって医師は魅力的な職業。結婚、出産、子育てを経て続けられることも大きい」

 ランキングに戻ろう。4位は共学校の東邦大学部付属東邦で主な合格大学は、東邦大(26人)、国際医療福祉大(12人)、昭和大(8人)など。5位は男子校の海城で、合格者が多い大学には、日本医科大(17人)、順天堂大(14人)、国際医療福祉大(11人)などがある。

井沢秀(いざわ・しげる)

 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。


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