最後に気になったことをひとつ。サイズを変えれば、どの棚で売るかという問題がでてくる。どこの会社も自社商品の売り上げを伸ばすために、スーパーやコンビニの“一等地”で並べてもらいたい。そのために汗水を流しているわけなので、「天然水1Lが細くなりました。これまでとは違う棚で売ってください」と言っても、話がトントン拍子に進むことは難しいはず。
こうした困難が想定されるが、サントリー側はどのように考えているのか。「ぽっちゃりのときは、お店によって扱う場所がバラバラでした。2Lのところもあれば、1Lのところもあって。お店によって違うので、多くの人は『どこで売っているの?』と思われたかもしれません。しかし、細くしたことで、売り場が固定されることを期待しています」(稲垣さん)
1L前後のペットボトルに、どのような商品があるのか。気になったので、コンビニに足を運んだところ「お茶」が多い。ということは、一等地をめぐって「お茶VS.水」の戦いが始まる……いや、すでに始まっているのかもしれない。
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