続いて生成AIと検索の未来で考えられるのは、Google検索の「ググる」という行為がなくなることです。
ナイルの調査によると、今まではGoogle検索を使う人の約40%がGoogleの生成AIの存在を知っており、その内の60%が実際に使用したことがある人でした。しかし、AI Overviewが実装されることでGoogleユーザーに認知され、使用率も100%近くまで上がるでしょう。
今まで生成AIを使ったことがない人も使うようになり、その利便性を実感すれば、Google検索を使うよりも、ChatGPTやGeminiのような生成AIチャットボットを使って調べるユーザーが増えるかもしれません。
今後のGoogle検索の利用率は生成AIの利便性や、スマートフォンのデフォルトの検索としてどう組み込まれるかによって変わってきますが、もし生成AIチャットボットが検索の主役に移り変われば、「ググる」という行為が減り、Google検索自体がオワコンになる可能性があります。
もう一つ考えられる未来は、生成AIを使えば誰でも簡単に検索ユーザーのニーズに適したコンテンツを作ることができるため、ライターや外部のSEOコンサルタントが不要になることです。
生成AIへプロンプトを入力する際に、例えば「あなたはベテランのマーケターです。初心者に向けて専門用語をなるべく使わずに、マーケティングの定義について説明文を書いてください」と入力すれば、ターゲットとなる読者を想定したライティングが可能です。さらにプロンプトの粒度を細かく設定すれば、ライティングの質を上げることもできます。
プロンプト次第ではSEO対策も考慮したコンテンツを作成できる可能性があります。そうなると生成AIで代替ができるため、ライターや外部SEOコンサルタントがオワコンになる可能性があります。
最後に考えられるのは、生成AIで対策キーワードの候補出しやHTMLのコード作成ができるので、インハウスでSEO対策する場合も専門知識や技術を持った担当者が不要になることです。
従来のSEO対策キーワードの選出では、検索ユーザーのニーズやGoogleのアルゴリズムを深く理解する必要がありました。そのため、たとえ優れたツールがあっても、使用する担当者にSEOの基礎知識と経験が求められていました。しかし生成AIに粒度の細かいプロンプトを設定し、さらに検索ニーズやSEOの難易度を学習させれば、SEOに精通した担当者がいなくとも生成AIで対応できる可能性があります。
また、生成AIは具体的なHTMLコードが作成可能です。表現したいデザインや挙動を具体的に入力すれば、SEOを考慮したプログラミングについて専門的な知識を持たずとも、適切なコードが生成できる可能性があります。
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