新卒採用のダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を運営するi-plug(大阪市)は、2025年卒業予定の学生を対象に、ChatGPTなどの生成系AIを搭載したサービスの活用に関する調査を実施した。その結果、生成AIを使用したことがある学生は6割、特に「就職活動」で活用している学生が多いことが分かった。
学生が生成AIを活用している場面については「就職活動」(45.8%)が最多だった。次いで「大学の授業や課題/研究におけるアイデア出し」(38.8%)、「大学の授業や課題/研究におけるリサーチ」(33.4%)、「趣味」(33.4%)が多かった。
就職活動では、特に「エントリーシートや履歴書の添削」(73.5%)に活用した人が多くなり、他に「エントリーシートや履歴書の作成」(47.1%)、「自己分析」(23.5%)などに活用しているようだ。
エントリーシートや履歴書作成時に生成AIを活用している項目は、「志望動機」が最も多く81.3%だった。次いで「自己PR」が73.8%となった。
今後の生成AI活用については、「活用したい」「とても活用したい」を合わせると63.2%が「活用したい」と考えていることが分かった。
採用選考(面接)時、エントリーシートや履歴書の提出を学生に求めている企業は93.2%だった。その際に、生成AIを活用しているかを見極める対策を行っているかどうかについては、98.8%が行っていないと回答した。
生成AIの活用を見極めている企業からは、「面接で逆質問を行う」「事前にChatGPTなどを活用し、使用学生の回答を作成。類似回答をピックアップしておく」などの対策が挙げられた。
調査は5月8〜10日、OfferBoxに登録している2025年卒業予定の学生を対象にインターネットで実施した。有効回答数は613件。企業への調査については、新卒採用を実施する企業を対象に実施し、有効回答数は266件。
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