オンデーズ、「AI社員」を店舗に導入 担当する業務は?

» 2024年06月09日 08時00分 公開

 メガネの製造販売を手掛けるOWNDAYS(那覇市)はこのほど、店舗運営を支援するための“AI社員”を新たに導入した。AI営業管理職、AI接客社員、AI問診社員を店舗に配置。店舗運営の支援や業務効率化、顧客満足度の向上に役立てる狙いだ。

photo OWNDAYSがAI社員3人を導入(出所:プレスリリース、以下同)

 同社は店舗オペレーション改善のために、リモート視力測定サービス導入やLINEを活用した顧客登録など、DX推進に力を入れている。今回導入するAI社員のデザインは、画像生成AIを使用して作成した。

 AI営業管理職の「AI-AM(アイアム)/OWNDAYS BRAIN」は、販売から顧客データ、専門知識まで同社に関わる幅広い情報を持つAIチャットボットだ。スタッフが疑問に思ったことを入力するだけで迅速に回答するため、上司への確認やマニュアル閲覧にかかる時間の削減を見込んでいる。AI-AMは国内全店舗のスタッフが利用可能で、新店舗にも順次導入予定だ。

photo AI営業管理職の「AI-AM」
photo OWNDAYS BRAIN

 AI接客社員の「アイ・ランドルト」は、店舗に設置されたモニターを通じて対話が可能。英語や中国語にも対応し、外国人観光客とも円滑なコミュニケーションがとれるという。

photo AI接客社員「アイ・ランドルト」

 今後は、輪郭を読み取ることでそれぞれに合った商品の提案やバーチャル試着機能、購入履歴などを考慮したキャンペーン情報の提供などの機能拡充を予定している。また、英語や中国語以外の外国語対応も検討している。

 AI問診社員の「タクミ・ランドルト」は視力測定後に客と対話し、それぞれに合った最適な度数を提案する。アバターのデザインを変更できるため、コラボ商品を発売する際には「人気キャラクターが視力測定を担当する」といった展開も検討中だ。

photo AI問診社員「タクミ・ランドルト」

 「アイ・ランドルト」と「タクミ・ランドルト」は、川崎ダイス店(神奈川県川崎市)で運用を開始している。今後は、関東を中心にインバウンド需要の高い店舗などから導入し、年内で50店舗体制を目指す。

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