3年保存可能な「inゼリー」開発 備蓄品として訴求、森永製菓プロダクトInsights

» 2024年06月11日 12時15分 公開
[三好一葉ITmedia]

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 森永製菓は7月2日、3年間の長期保存が可能なゼリー飲料「inゼリーエネルギー ロングライフ」を発売する。参考小売価格は1620円(6個入り)。自然災害が頻発化していることを受け、「inゼリー」シリーズで初となる防災備蓄用商品として訴求する。

photo 「inゼリーエネルギー ロングライフ」の6個入りパッケージ(出所:プレスリリース、以下同)

備蓄用品としてのニーズを拾い上げ

 同社はinゼリーについて、さまざまなシーンを想定したラインアップ拡充を強化する。

 「考えるためのエネルギー補給」として訴求した「inゼリー エネルギーブドウ糖」は、2024年の1月から2月にかけて、受験生を中心にSNSで口コミが拡散された。

 また、2024年3月には、初の子ども向け商品として「inゼリー 成長期サポート」を発売している。

photo 「inゼリー 成長期サポート」(アップル味・グレープ味)

 同社によると、inゼリーはこれまでも「栄養と水分の両方を補給できる」「食器・調理不要で衛生的」「ゼリー状なので腹持ちがする」といった特徴から、非常食としての需要を獲得していた。

 一方で、製造日から10カ月という賞味期限に対し「備蓄用品としては短い」という声を受けるようになったことから、長期保存可能な商品の開発に着手した。

災害時を想定し試作、フレーバーやデザインも工夫

 「inゼリーエネルギー ロングライフ」の開発に当たっては、3年保管しても美味しく飲めるよう、フレーバー選定や食感調整について試行錯誤したという。

 災害時にさまざまな人が飲むことを想定し、「子どもから高齢者までおいしく飲める爽やかな味わい」として、トロピカルフルーツ味を採用した。また、原材料にアレルギー物質(えび、かになどの28品目)は含まれない。

photo 個別のパッケージは馴染のあるデザインを踏襲

 従来商品の「inゼリーエネルギー」と風味は異なるが、「非常時にもいつもの安心感をお届けしたい」として、デザインは馴染のあるものを踏襲したという。

 7月2日から、ECサイトと森永ダイレクトストアで先行販売する。

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