「完全食おにぎり」オルビスが発売 狙いは?プロダクトInsights

» 2024年05月29日 16時12分 公開
[三好一葉ITmedia]

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 ポーラ・オルビスホールディングスのオルビス(東京都品川区)は5月29日、無添加の完全食おにぎり「COCOMOGU(ココモグ)」を発売した。1日に必要な栄養素を効率的に摂取できる、無添加の完全栄養食として訴求する。

photo オルビスが完全栄養食に参入(出所:プレスリリース、以下同)

 COCOMOGUは、1食(2個)で1日に必要な栄養素を効率的に摂取できる完全栄養食をうたった冷凍おにぎり。1食で厚生労働省が定める33種類の栄養素のうち、30種類以上の栄養素が含まれているという。手軽に栄養バランスを整えられるほか、「これさえ食べておけばよい」商品としての訴求にとらわれず、味を選ぶ楽しさも重視してラインアップを考案した。

なぜ完全栄養食に進出?

 スキンケアコスメの老舗ブランドである同社は、インナーケア商品の一環として、創業当初から栄養補助食品にも取り組んできた。2023年10月には冷凍総菜領域の市場拡大を受け、冷凍デリ「INNER COLOR DELI(インナーカラーデリ)」を発売している。

photo 定期プランと単品プランで展開する

 同社はライフスタイルの変化や物価高などを背景に、完全栄養食が「賢い選択肢」として選ばれていることに着目した。

 また、食にかけられる時間が減り、食材のおいしさを五感で感じる機会や、添加物に配慮する余裕が減少していると捉え本商品を企画。従来の完全栄養食をさらにアップデートしたいという意図を込めて「完全食」と表現した。

食材の味わいと「無添加」で訴求

 商品のラインアップは、「ほぐし焼きさばと煎りごまの大葉香るおにぎり」「ほくほく大豆とひじき煮の鶏五目おにぎり」「ナッツの食感楽しむ豚ひき肉と小松菜の中華風おにぎり」の3種。酸化防止剤や香料などの添加物は使用していない。

photo ほぐし焼きさばと煎りごまの大葉香るおにぎり
photo ほくほく大豆とひじき煮の鶏五目おにぎり
photo ナッツの食感楽しむ豚ひき肉と小松菜の中華風おにぎり

 同商品は専用オンラインサイトを通じ、定期プランおよび単品プランで販売する。送料別で、いずれも9食(定期プラン6033円、単品プラン6220円)、12食(定期プラン7879円、単品プラン8294円)、15食(定期プラン9331円、単品プラン10368円)を展開し、初回のみ定期6食プラン(3317円)を設ける。

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