基本計画策定から半世紀以上実現していない「四国新幹線」の誘致に向けた取り組みが、ここにきて熱を帯びている。昨年、四国4県が岡山から各県に線路をつなげる整備ルートで方針が一致したことで議論が活発化。今年6月には四国の官民で作る「四国新幹線整備促進期成会」が4県の知事とともに記者会見を開き、早期実現に向けた署名活動の実施を表明した。各地で整備が進み、今や「唯一の新幹線空白地帯」となった四国。『夢の超特急』の実現なるか−。
「四国が一つとなった今、次(の新幹線整備)は四国だという熱い思いを形にして国にしっかりアピールしたい」
今月、高知県本山町で開かれた記者会見。四国の行政、議会、経済団体など46団体で構成する期成会の佐伯勇人会長(四国電力会長)は四国新幹線誘致の署名活動についてこう意気込みを語った。
期成会の副会長でもある各県知事のほか、各県の経済団体の代表も出席。会見に先立ち開かれた4県知事会議では四国新幹線の早期実現と在来線維持を国に強く求める緊急提言を全員一致で採択。四国が一丸となって新幹線誘致に取り組むことを力強くアピールした。
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