キッズドリームに経営が移った後も業績は低空飛行が続いていた。夏休みなど行楽シーズンに客が集中し、繁忙期以外は赤字という状況から抜け出せずにいた。また、受付からパーク内における動線設計にも課題があり、混雑による満足度低下も招いていた。
こうした課題による影響か、2019年にスポンサー企業の解約が立て続けに起きた。そんな状況でコロナ禍が追い打ちをかける。客足は途絶え、パークを閉鎖した月もあった。キッズドリームの親会社であるイオンモール社内では、カンドゥー事業の“出口戦略”について度々議論していたという。
「コロナが明けても人が戻ってくるか分からない中で、債務超過に陥った状況をどうするのかと。事業を撤退するか、それとも存続するか、親会社(イオンモール)で喧喧囂囂(けんけんごうごう)たる議論がありました。赤裸々に言うと、実はもう撤退する方向で取締役会にかける準備が進んでいたんですよ」
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