ドンキ、「日傘」のようなTシャツを開発 ジャケットと組み合わせたい担当者が着目した“小さな”イライラ(2/2 ページ)

» 2024年06月16日 08時00分 公開
[菊地央里子ITmedia]
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小さなイライラの解消も目指す

 サマになるTシャツは、ジャケットと着用した時に感じる小さなイライラの解消も目指している。通常のTシャツにジャケットを羽織ると、ジャケットの後ろ襟と首が直接当たってしまう。夏場はジャケットの後ろ襟が汗などで汚れてしまうだけでなく、首の動きで擦れて傷んでしまうことが多いそうだ。

 「サマになるTシャツは、通常のTシャツよりも後ろ襟を高く設計しています」(開発担当者)。ジャケットの後ろ襟とTシャツの後ろ襟が重なるので、汚れにくくかつ傷みにくくなるのだ。サマになるTシャツを着ることで、その都度ジャケットを洗う、クリーニングに出すといった手間が省ける。

t 通常のTシャツよりも後ろ襟を高く設計(商品発表会で編集部撮影)
t ジャケットの後ろ襟とTシャツの後ろ襟が重なるようデザイン(商品発表会で編集部撮影)

 胸元にはポケットを配置している。開発担当者によると、開発時にポケットは必要派と不要派で分かれ、議論になったという。ビジネスシーンでの着用を想定していたので、ペンやスマートフォン、名刺などをさっとしまいたい、もしくは取り出したい場面も多いだろうと、ポケット付きのデザインとなった。

t ポケットの有無で議論になった(商品発表会で編集部撮影)

 ポケットにしまう際に入口部分をつい引っ張りがちになってしまうため、へたらないように工夫がされている。「ポケットの入口部分の裏側に、生地が伸びないようテープを貼っています」(開発担当者)。

t ポケットの入口部分がへたらないよう工夫(商品発表会で編集部撮影)

 ジャケットを脱いだ際にもサマになるよう、シルエットにもこだわった。Tシャツ1枚になったときに気になるお腹周りをスッキリ見せるため、逆三角形のシルエットになるよう設計したのだ。また、Tシャツの裾は後ろを長くしており、かかんだときや座ったときに背中が出ないようにしている。

t 猛暑対策の新しい定番商品になれるか(商品発表会で編集部撮影)

 ドン・キホーテ全体では、4月以降から夏物の売れ行きが好調だという。サマになるTシャツは5月中旬に発売したため、認知度拡大はこれからという状況だ。開発担当者は「暑さが本格化するに合わせて消費者認知を高めていきたい」と意気込んだ。

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