マイナビバイトチェアの開発が始まったのは、2023年の夏ごろ。協力会社から「接客業務中に座れるイスを開発してはどうか」と提案されたことがきっかけだった。
「海外でレジ業務中に座っている従業員を見かけたとのことで、求職者の方の可能性を広げる施策として提案がありました。お付き合いのある企業にニーズをヒアリングしたところ、『従業員向けの働き方改革として良さそうですね』と好感触で、やってみようとなりました」(デジタルテクノロジー戦略本部 進学・バイトプロモーションチーム チーム長 鈴木里彩子氏)
そこで数社のパイプイスメーカーに声をかけたところ、SANKEI社と意気投合し、共同製作にいたった。製作時にこだわったのは、「安定感」と「サイズ」のバランスだという。
「体格差があっても座りやすいよう社内の複数名が実際に座って、使用感を確かめました。最も重視したのは『安全性』で、転倒などの事故が発生しないよう安定して座れる幅のあるクッションや滑りづらい素材を採用しました。その上でなるべくコンパクトにして、重ねての収納もできます」(アルバイト情報事業本部 事業推進課 南波直樹氏)
マイナビバイトチェアは高さの調整が可能で、座面が斜めになっている。背筋を伸ばした姿勢で座りやすく、立ったり座ったりしやすくなっている。
基本的には業務中に座って使用することを想定しているが、立ち姿勢でイスを前に置いて、寄りかかることも可能だという。通常の立ち姿勢より、体の負担が軽減されるそうだ。
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