競合の多い文房具市場で選ばれるために、どのように差別化したのか。まずこだわったのがデザインだ。
文具のデザインは、コンビニエンスウェアと同じく落合氏が担当。アースグレーを基調にポイントとして水色を加え、幅広い世代の生活になじむようなデザインを目指した。その一方で、コンビニエンスウェアの定番商品である「ラインソックス」とそっくりな「ラインソックス消しゴム」(280円)や、ファミリーマートのイメージカラーである青と緑のラインが入った「キャンパス綴じノート」(B5サイズは228円、A6サイズは178円)など遊び心がある商品も用意した。
中でも永松氏がこだわったのは「マーカーセット」(990円)だ。赤色や青色など分かりやすいカラー展開ではなく、朝から夜までの空の色をテーマにした「空と時間の色」を採用した。1本で太字と細字が使える2WAY仕様とし、太字は塗りつぶしても下の文字が見えるように薄い色で、細字はペンとしても使用できるよう濃い色としている。
ちなみに、文具の売り上げ1位は「キャンパスソフトリングノート」(B5サイズは358円、A5サイズは348円)で、以下「はさみ」(748円)、「マーカーセット」と続く。購入者からは「ファミリーマートカラーの配色がかわいい」「仕事で使いたい」などの声が寄せられているそうだ。
2月に開催した2024年度商品戦略発表会において、同社は「文房具も含めて、コンビニエンスウェアの売り上げは昨対比1.5倍を目指す」と意欲を見せた。好調なコンビニエンスウェアの文具は、どこまで売れ行きをけん引できるか。
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