調剤薬局チェーンを展開するアインホールディングス(札幌市、以下アインHD)は7月3日、雑貨小売大手Francfranc(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化したと発表した。アインHDは調剤薬局に加え、コスメを中心としたドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開している。顧客層が近いFrancfrancを買収することで、事業拡大を狙う。
Francfrancは国内152店舗、海外9店舗を展開。インテリアや雑貨を中心とした品ぞろえで、20〜30代の女性に人気が高い。
アインズ&トルぺとFrancfrancは、出店エリアや主要な顧客層などが近い一方、扱う商品のカテゴリーは異なっている。アインHDは「両ブランドは補完関係にあり、買収することでそれぞれの強みを生かしたシナジーを発揮することができると考えている」とコメントした。
買収後は、両ブランドの店舗でそれぞれの商品を展開。顧客に対して幅広い商品選択肢を提示し、満足度や客単価の向上を図る。また、両ブランドの出店エリアは主要都市を中心に、駅ビルや商業施設など、ターゲットが近い。そのため、大規模面積の物件への共同出店などを検討しているという。
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