「社員が欲しがる」人事施策 「人事が導入したい」ランキングと違いはある?(1/2 ページ)

» 2024年07月18日 07時30分 公開
[サトウナナミITmedia]

 人手不足の状況下で、多くの企業が人材のつなぎとめや獲得のため、エンゲージメント向上に関する人事施策を充実させている。人事が導入したい施策と、人事以外の職種が導入してほしい人事施策に違いはあるのか。

 企業のオンボーディング支援ツールなどを提供するPeopleX(東京都渋谷区)が、エンゲージメント向上のための人事施策に関する実施状況などを調査した。

photo エンプロイーサクセス実態調査2024(写真AC)

社員が「導入してほしい」人事施策 人事との考えに違いはある?

 エンゲージメントとは、社員が仕事に対して情熱を持ち、組織の目標達成に貢献しようとする意欲がある状態のことを指す。エンゲージメント向上のために導入している施策では「健康診断・産業医面談などのウェルビーイングサポート」が84.5%で最も多かった。

 以降は「ストレスチェック」(77.8%)、「ビジネスチャットなど、社内コミュニケーションツール」(76.6%)と続いた。

photo エンゲージメント向上施策の導入率ランキング(PeopleX調べ)

 人事が導入したい施策について、1位は「定期的に経営層と直接交流できる施策」(21.7%)となった。2位は「明確な評価基準の開示」(21.0%)、3位は「従業員のニーズに合わせた福利厚生」(19.8%)だった。

photo 【人事担当】人事が導入したい・他職種が導入してほしい施策ランキング(PeopleX調べ)

 一方で、人事以外の職種が導入してほしい施策の1位は「明確な評価基準の開示」(17.9%)となった。2位は「従業員のニーズに合わせた福利厚生」(17.2%)、3位は「公平性の担保など、定期的な評価制度の見直し」(17.0%)だった。

photo 【他職種】人事が導入したい・他職種が導入してほしい施策ランキング(PeopleX調べ)

 人事・他職種ともに上位5位の項目は大きく変わらないものの、人事が最も導入したいと考える「定期的に経営層と直接交流できる施策」は、他職種では5位に。ギャップが浮かび上がる結果となった。

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