最後の5つ目は「内容の薄いレビューコンテンツ」です。
このアップデートは2021年4月から商品のレビューに対して行われてきましたが、2023年4月から商品以外のレビューも対象となりました。まだ日本では導入されていませんが、2022年に「Experience(経験)」というコンセプトが検索品質評価ガイドラインに追加されたため、間接的には既に日本でもレビューの質が問われています。
レビューアップデートでは、膨大な商品やサービスの情報などをまとめただけの内容の薄いコンテンツや、「いいね」「よかった」のような汎用的な感想ではなく、専門家などによる徹底した調査内容によるレビューを高く評価するようになりました。
コンテンツの観点では一般ユーザーの投稿レビューであっても質の高さが求められているので、質の高いレビューを取捨選択するといった対策が必要です。また日本の場合は、2023年10月から施行されたステルスマーケティングに対する規制もあります。サクラによる不正レビューや、投稿者への何らかの還元と引き換えに高評価を得る取引なども違法行為のため、こちらも注意が必要です。
Googleのアップデートによって、Webサイトが検索結果から消えるかもしれない5つの行動を解説してきました。もし思い当たる節がなかったとしても、知らないうちにアップデートの影響で売り上げが下がっている可能性もあります。
SEO担当者の中には、これらのアップデートを認知していながらも、会社の利益や自分のミッション達成を優先し、アップデートの穴を突いてGoogleの方針と逆行する施策で成果を上げているケースも少なくありません。しかし、優秀なスパム対策チームはその穴も決して見逃さないでしょう。
Googleの検索ポリシーに準拠して正しいインターネット検索を目指しながら、会社として検索ユーザーとどう向き合い、どのようなコンテンツを提供し、社会に貢献していくかも真剣に考える必要があります。
検索ユーザーと正しく向き合って運用していれば、Googleアルゴリズムアップデートは決して怖いものではありません。あなたのWebサイトが向かうべき道しるべとして、行く先を照らす光となるでしょう。
株式会社デジタルアイデンティティに2023年にジョイン。前職の株式会社アダムテクノロジーズでは執行役員。現在はSEOエヴァンジェリスト、コンサルタント。SEO集客からの売り上げ・問い合わせ増加など、セールスファネル全体のコンサルティングが可能。『薬機法管理者』の資格を有し、表現の規制が厳しい薬機法関連分野のマーケティングにも精通。
X(旧Twitter):@yuuta_tanaka88
会社HP:https://digitalidentity.co.jp
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