外食チェーンの「朝食」競争に新展開 松屋が超えた「200円台」の壁 「朝得プラスワン」戦略の狙いとは(2/2 ページ)

» 2024年07月31日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]
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朝得プラスワンの戦略は?

 松屋が290円だった玉子かけごはんを330円に値上げしたことで、同チェーンの朝食メニューから200円台の定食はなくなった。競合と比べ、価格面ではやや不利な状況だがどういった戦略を描いているのか。

 実は松屋は価格改定を実施したのとほぼ同じタイミングで、朝定食限定でサイドメニューが安くなる「朝得プラスワン」を開始した。7月17日から「朝得生野菜」を150円から100円に、「朝得豚汁」を240円から180円にといったように値下げした。さらに、松屋の朝定食で1番人気の「ソーセージエッグ定食」を他の朝定食と一緒に楽しめるようにした「朝エッグ皿」(180円)も新たに発売した。同社は「追加の朝得サイドメニューでお好みの朝食にカスタマイズできる」とアピールしている。これら施策の狙いとして、同社の広報担当者は「客単価増を見込んでいる」と説明する。

 200円台の定食を維持する競合と、お得な追加メニューを訴求する松屋。朝食を巡る競争で、消費者から支持されるのはどちらか。

松屋、朝食のサイドメニューを大幅値下げ(出所:松屋公式Webサイト、以下同)
松屋、朝食のサイドメニューを大幅値下げ
松屋、朝食のサイドメニューを大幅値下げ
松屋の朝得プラスワンの概要
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