松屋フーズは7月16日、大手牛丼チェーン「松屋」における一部商品の価格改定を実施した。看板メニューの「牛めし(並盛)」が400円から430円になるなど、全体的に値上げが目立つ内容だ。同社は値上げの理由として、原材料価格、光熱費、人件費、配送費、包材費などの上昇を挙げた。
価格改定の対象には朝食メニューも含まれる。具体的には「玉子かけごはん」を290円から330円に、「ソーセージエッグ定食」を450円から490円に、「焼鮭朝定食」を630円から680円にそれぞれ値上げした。
一部の外食チェーンでは200円台の朝定食を提供している。具体的には、すき家の「まぜのっけ朝食」(ごはん並盛、290円)や、なか卯の「こだわり卵朝食」(290円)が挙げられる。また、松屋フーズの運営するとんかつチェーン「松のや」の朝食メニューには、「玉子かけごはん定食」(280円)や「玉子丼」(並盛、290円)がある(いずれも店舗限定)。
松のやが玉子かけごはん定食の販売を開始したのは2021年2月だが、発売当時は250円だった。人件費や原材料費が高騰したことから、現在は280円になっている。ここまで安いメニューを開発した背景として、松屋フーズの広報担当者は「松のや業態の弱みは、松屋などの牛めし業態と違い、日常食(毎日食べられる)ではないところです。揚げ物を毎日食べたいとはなかなか思えませんが、朝時間帯はリピート率が高いという特徴があります。松のやではとんかつの朝定食も準備していますが、少しでも毎日来ていただきたいという背景から玉子かけごはん定食は生まれました」と説明する(出所:「250円朝食」はなぜ誕生した? キーワードは「リピート率」 値上げした現在も最安級)。
びっくりドンキー、「990円」朝食の反響は? ホテルのようなメニューを開発した背景
「290円」朝食を巡る競争が激化!? 松屋は新作「丼」を一部店舗で投入、なか卯は提供時間を拡大Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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