開発時にこだわったのは、洗濯できる回数だ。「数回の洗濯でリュックが型崩れしたり、使えなくなってしまったりしては意味がありません。具体的な数字で言うと、50回は洗濯できることを目指しました」(商品担当者)
洗濯機で50回洗えるようにするために、リュックの背面とショルダー部分のクッション材には、通常では使用しない水やねじれに強い素材を採用した。その結果、反発力やしっかり感が強く、長く使用してもへたりにくくなったという。また、細かい部分も接着剤などを使用せず縫製して仕上げているため、型崩れしにくいという思わぬメリットも生まれた。
完成したリュックは、公的検査機関での50回水洗い洗濯検査(全自動洗濯機使用)を受け合格。商品担当者は「50回洗濯できることを実現するために、自宅の洗濯機やコインランドリーで何度も洗濯しました」と振り返る。
発売後、しばらくは計画通りの売れ行きで推移。しかし、7月から計画比で約20%売り上げ数が伸び、追加生産を前倒ししたという。特に都心の駅前店舗での売れ行きが好調だといい、商品担当者は「暑さが本格化し汗をかくようになった影響ではないか」と分析する。
ドン・キホーテでは、以前から「顧客の悩みを解決するカバン」の開発を強化している。上下に弾むサスペンション機能で肩や腰をサポートする「体への負担を30%軽減するリュック」や、肩にフィットしてズレにくい「肩ピタリュック」といったカバンを商品化してきた。洗っても型崩れしにくいリュックの今後の商品展開については具体的な計画はないとしたものの、カラーやサイズなど新たな展開も視野に入れているという。
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