生成された画像に対して修正を加えることも可能だ。画像全体を修正したい場合は、チャット上でその内容を伝えればよい。
交流会ちらし用のイラストのテイストを変えたい場合なら、「全体の構図はそのままに、色鉛筆画風のイラストにして」と指示をすれば、基本的な構図は元のイラストを踏襲しながら、タッチを変えた画像が生成される。
ただし、チャット上で修正内容を指示する方法の場合、最初の画像とまったく同じ人物や構図のまま、画像の一部だけを書き換えるような修正は困難だ。
例えば、先に生成したビジネスパーソンの画像では、ミーティングをしているはずの人物が誰もPCを使っていないことに少し違和感がある。これに対して、手元の書類の部分だけをPCに置き換えようとしても、描かれている人物の顔や配置、室内の風景も一緒に変わってしまう。
「基本的にこの画像でOKだけれど、ここだけピンポイントで直したい」という場合に重宝するのが、有料プランのユーザー向けに提供されている部分修正の機能だ。
この場合、画像をクリックした画面の右上に表示されるペンのアイコンから選択画面を開き、修正を加えたい部分をマークした後、右側のチャットで選択部分に生成したいものを指示すればよい。
右端の男性の書類を持った手元を選択し、「ノートパソコン」と指示したところ、書類がPCに置き換えられた画像が再生成された。それ以外の部分は元の画像そのままだ。
同じ要領で気になる部分に修正を加えていけば、AI生成画像で発生しがちな「小さな違和感」を解消できる。なお、書き換えではなく、描かれているものを消したい場合は、対象物をマークした後、「背景色と同じ色で塗りつぶして」として指示すればよい。
ChatGPT上で画像生成を行うメリットは、なんといってもハードルの低さにある。先述の通り、大ざっぱな指示でも生成が可能で、しかもChatGPTの中だけで完結する。資料やちらしで使う文章をChatGPTで生成した後にそのまま画像も作れるので効率的だ。
無料プランは1日2枚までの上限があるため、スライドの各ページに画像を入れるケースなどで使うのは厳しいものの、ちらしの隅にちょっとしたイラストを入れるような用途であれば十分に役立つ。画像生成AIに対して難しそう、手間がかかるというイメージを抱いていたユーザーが手軽に試すことができるという意味でも、無料開放された意味は大きいはずだ。
生成できる枚数を増やしたいときや、部分修正の機能を使いたい場合には有料プランの加入が必要になるものの、ChatGPTの他の有料機能も使えるようになることを考えるとコスパは悪くないだろう。
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