同社は現在、インサイドセールス組織をマーケティング部門内に設けている。この構造により、マーケティングとの緊密な連携が可能となり、効果的なリード獲得からナーチャリングまで一貫したプロセスを実現している。
インサイドセールスは、社員5人と業務委託のチームで構成している。社員の主な業務は社内調整だ。新商材ができた際には、マーケティング施策の検討やインサイドセールスチームへの商材知識の共有、コールフローの整備などを担う。
委託メンバーは問い合わせやWeb広告などを通じて獲得したリードに対し、スピーディーに電話でアプローチをしている。テレアポでリードがより角度の高い状態(SQL、Sales Qualified Lead)になったら、フィールドセールスへ共有する。
インサイドセールスが扱うリードは2種類。まず一つは、Web広告経由などで獲得する新規リードだ。Web広告ではランディングページ(LP)に誘導する際、ホワイトペーパーの提供だけでなく、見積もりシミュレーションツールも活用。テレアポ時の会話に役立つ情報を収集している。
もう一つは、既存顧客へのメールマーケティングで得たリードで、新サービスやキャンペーンの案内を継続的に送付し、常にアップセルやクロスセルを狙っている。
「デジタルマーケティングで獲得したリードは、予算や課題感などは基本的には分からない状態。インサイドセールスが特に気を付けるべきなのは、BANT(Budget:予算、Authority:決定権、Need:必要性、Timeframe:導入時期)情報に加えて、なぜそのサービスを必要としているかをしっかり聞くことだ」
「これらは一度のアプローチですぐに聞き出せるわけではないので、一定の期間をかけて、再度電話やメールを入れてナーチャリングしていくことが重要」
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