出張は対面による業務遂行の円滑化といった直接的な成果だけでなく、新たなビジネス機会の創出や個人の成長機会といった副次的な効果も期待できる。一方で、価値観の多様化やコロナ禍を経て、オンライン会議でも事足りると考えるビジネスパーソンも多い。
そのような中、若年層は出張に対してどのような意識を持っているのか。パーソル総合研究所(東京都港区)が調査を実施した。
調査前の3カ月以内に国内出張を経験した会社員のうち、出張前に「出張を前向きにとらえている」割合は合わせて75.8%に上った。一方で、同割合は出張後には50.4%に低下。また、出張前後のいずれのタイミングにおいても、出張を肯定的にとらえる若年層は少ない傾向となった。さらに、出張後の意識変化(肯定意識の落差)は、若年層ほど大きくなる傾向が見られた。
出張に行きたいと思わない理由として最も多かったのは「長距離の移動が面倒くさい」(21.4%)。以降は「移動時間が無駄だと思う」(15.8%)が続いた。また、「同行者がいると気疲れする」「慣れない場所でのストレスは避けたい」といった理由は、若年層ほど高い傾向が見られた。
出張の効用・メリットについて、最も多い回答は「その場の雰囲気を肌で感じられる」で77.0%。次いで「相手とコミュニケーションが取りやすい」(76.2%)、「相手との信頼関係を築ける」(74.6%)と続いた。
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