KATEは2014年からグローバル展開を本格化しているが、グローバルでの売り上げなどは現状非公開としている。「2030年までにブランド全体で売上高1.6倍、海外売上比率2倍(2023年実績比)」という数値目標の公開にとどめている。
展開している9カ国での戦略を尋ねると、「日本(本社)でグローバル戦略を策定し、それをもとに国・地域単位でエリア戦略を実施している」との回答だった。越境ECにおいては中国のみの展開で、「他国においては現時点で言及できる点がない」とした。商品のローカライズにおいても現状は予定がなく、しばらくは日本向けの製品をそのままグローバルで売るそうだ。
アジア各国における日本コスメの印象を尋ねると、若井氏は「品質の高さや安心感」を挙げた。日本ほどの店舗数には及ばなくともKATEの製品を購入できるドラッグストアは現地に多くあるという。グローバルで認知や売り上げをより拡大するには何が課題になるのか。
「各国でナンバーワンブランドが確立されている中でシェアを取っていくには、その国のターゲット層に刺さるプロモーション展開が必要だと考えます。商品自体の良さには自信がありますが、『伝え方』は国ごとに工夫しなければ響かないのかなと」
今後、「現地担当者とのコミュニケーションや協力体制をより強化して、グローバルでの売り上げを拡大したい」と若井氏は話した。国内メイク市場ナンバーワンブランドであっても、他国でのシェアを広げるのは並大抵ではないようだ。
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サントリー「VARON」 が30億円を突破 中高年男性になぜ選ばれるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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