「安曇野は東西からのアクセスが良く、大量の水がありながらも山奥ではない。巨大な盆地の下にアルプスから流れ込んだ水がたまっており、物流面でも優位性があった」と新井氏は選定された理由について分析する。
しかし、創業2年目の同社にとって、大手コンビニチェーンとの取引は大きな挑戦だった。大量生産や販売経験がほとんどなかったことから、当初はファミマ側の反応も厳しかったという。
この大型案件獲得に向け、同社は食品安全マネジメントシステムの国際規格「FSSC22000」の認証取得に取り組んだ。約半年をかけて工場の仕組みを変えながら準備を進め、認証を取得。無事にファミマの監査にも合格し、2014年10月からPB製品の生産を開始した。
創業2年目でファミマとの契約を結んだものの、同社の経営は依然として厳しい状況が続いていた。創業期は困難の連続だったと新井氏は振り返る。
資金不足から海外製の安価な機械を導入せざるを得ず、当然ながら修理時にも簡単に日本へは来てくれない。モーターが故障した時には、製造元がある現地へ交換用品を取りに行くなど、対応に追われた。
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