同社によると、SNS上で人気が出始めたのは2010年ごろだったという。10〜20代のファッション感度が高い若者を中心に広がり、一部芸能人も着用写真を自身のSNSで投稿していることが話題に。その後、アパレルショップでの取り扱いも増え、2021年ごろから徐々に売り上げが拡大していった。
Amazonの時計ランキングなどでも常に上位をキープ。その理由として、同社は「低価格だけど耐久性や機能性が高く、お得感を感じてもらえたこと。カシオ計算機らしいタフネスで信頼性があること。加えて1970〜80年代を思わせる昭和レトロ感が今の若者に新鮮に映ったこと。こうした背景があると思っています」と分析している。
「ファッション感度の高い人に話を聞くと、コーディネートの中にあえて異なるテイストのものを取り入れる“外しアイテム”として当社の時計を着用する若者が増えているようです。そうしたハイブランドとのミックスファッションに加え、ジェンダーレスで自由な選択肢があることも今の世の中の流れに合っているのではと考えています」
なぜカシオの「関数電卓」は2200万台も売れているのか 電卓から見えてきた、海外と日本との“違い”
なぜカシオの「余り計算機」は、いまの時代でも売れているのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング