そうした反響も受け、同社では2021年にスタンダードウオッチのリブランディングを実施。それまで複数に分かれていた各モデルを、基本性能とデザイン性を追求した「Standard」、スポーツを楽しむ人向けの「For Sports」、カラフルなデザインの「POP」に分類したタイミングで、カシオコレクションに統一した。さらに2023年、よりファッション性を意識したモデルをカシオクラシックとして展開した。
「当時、スタンダードウオッチはG-SHOCKなどと比べるとプロモーションに特別チカラを入れていたわけではありませんが、それでも売れているということで、社内でも『まだアプローチしきれていないファッション層などにも伸びしろがあるのではないか』と話に挙がりました」(服部氏)
同社のブランド時計は女性層やファッション層に弱いといった課題感もあり、リブランディングによって利用シーンをイメージしやすくしたほか、ファッション性を意識したカシオクラシックについてはSNSでも購買欲が高い女性向けに訴求を強化することにした。
「SNSの投稿については、当社として成長の余地がある女性やファッション好きの若者へのアピール方法を課題として捉えていました。共感性を意識し、例えばユニセックスの商品でも、より女性向けに見えるようなコンテンツをつくったり、マガジンコンテンツやイラスト、さまざまなスタイリングを訴求する投稿をしたりすることで徐々にフォロワーも伸びています」(服部氏)
なぜカシオの「関数電卓」は2200万台も売れているのか 電卓から見えてきた、海外と日本との“違い”
なぜカシオの「余り計算機」は、いまの時代でも売れているのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング