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KDDI、Geminiを活用した生成AIサービス開始 活用事例は?

» 2024年10月09日 18時39分 公開
[小松恋ITmedia]

 KDDIは、同社が提供するAI時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX」(ワコンクロス)の一部として、Googleの生成AIモデル「Gemini」を用いた生成AIソリューションの提供を開始した。社内での「Geminiモデル」活用事例を生かし、顧客の生成AIサービスの導入や活用を支援する。

9月3日に都内で開かれたKDDI SUMMIT 2024で講演したKDDIの桑原康明執行役員副社長 ビジネス事業本部長(撮影:今野大一)

CTRが大幅に向上、試着イメージの生成 具体的な活用事例は?

 同ソリューションでは、顧客企業のデータとGeminiモデルを連携し、業務活用に適した高セキュリティな生成AIチャットを提供する。顧客のWebサイト内に検索機能を実装することもできる。

生成AIチャットソリューションの構成図

 社内での活用事例として、KDDIとauコマース&ライフは、自社で保有するデータを基にGeminiモデルを活用して、ペルソナを各社で生成した。さらに、両社のペルソナを組み合わせて解析度の高いペルソナを生成し、広告を配信した。その結果、ランダム配信と比べてCTR(クリックスルーレート、クリック率)が大幅に向上したという。

 メタバース・Web3サービス「αU」と、Google の高性能な生成AIモデル「Gemini Proモデル」を連携した生成AIサービスも展開。服の画像1枚から体形に合った試着イメージを生成し、店舗に訪れなくても自分が着たイメージを確認できるショッピング体験を可能にした。

 企業や自治体による生成AI導入のニーズが高まる一方で、業務で活用するには高度な技術と専門知識が必要だ。開発やトレーニング、データ収集など多岐にわたる課題が存在している。

 KDDIは「WAKONXを通じて顧客の事業成長・社会課題解決へ貢献し、日本のデジタル化のスピードアップを推進する」としている。

 WAKONXは、KDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」の実現に向け、日本のデジタル化をスピードアップするというコンセプトから生まれたブランドであり、AI時代のビジネスプラットフォームだ。最適化したネットワークの設計・構築から、大規模計算基盤による企業間データの蓄積・融合・分析を実行する。AIを組み込んだサービスやソリューションを各業界に最適化して提供していく。

生成AIサイト内検索ソリューションの構成図

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