年間45万食を誇る人気の駅弁「チキン弁当」が10月で発売60周年を迎えた。1964年の東海道新幹線開業とともに誕生し、半世紀以上にわたり根強いファンに支えられている。「冷めてもおいしい」をコンセプトに、トマト風味のライスと唐揚げがメインというのは当時のままだ。なぜ、世代を超えたロングセラーを実現できているのか。その秘密を聞いた。
チキン弁当は、発売当時の価格が200円で、同時期に販売されていた幕の内弁当(150円)と比べると高価だった。製造販売元のJR東日本クロスステーションフーズカンパニー(東京都渋谷区)商品開発チームの池田大輔さんは「発売当時は比較的高価な弁当として人気を集め、旅の楽しみとなる存在だった」と語る。
現在は、トマト風味ライス、鶏唐揚げを主軸に、スクランブルエッグ、ドライトマトオイル漬け、グリーンピース、サラダ、スモークチーズで構成されており、発売当初から一部の食材はリニューアルしているが、基本的な構成は変わっていない。
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