「ペット同伴避難」可能なコンテナ、災害時に訴求プロダクトInsights

» 2024年10月22日 06時00分 公開

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービス。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 コンテナ企画・開発・製造を行うピースノート(栃木県宇都宮市)は、森定興商、三洋スーパースタンドと共同で、災害時にペット同伴で避難できる防災・災害支援型コンテナハウス「ペットステーション」の製造を開始した。

photo ピースノートは、森定興商、三洋スーパースタンドと共同で、災害時にペット同伴で避難できるコンテナハウス「ペットステーション」の製造を開始した(出所:プレスリリース、以下同)

 ペットステーションは建築用コンテナハウスを用いており、ペットを保護するケージを備えることで、災害時のペット同伴避難を想定した作りになっている。状況によってはケージを収納し、ワンルームとしても利用が可能だ。

photo ペットを保護するケージを備えることで、災害時のペット同伴避難を想定

 コンテナハウスは移動・移設しやすく、頑丈な構造が特徴。1月1日に発生した能登半島地震でも、災害支援用コンテナハウスとしてトイレ、入浴施設、臨時の救護所や仮設住宅として活用された。

photo コンテナハウスは、スピード感ある移動・移設と頑丈な構造が特徴

 平時の活用も想定し、災害時を想定した「ペット同行避難訓練」や、保護猫の飼い主を探すイベント開催場所「保護猫譲渡会」、夏場の熱中症対策でペットが快適に過ごせる「クーリングシェルター」などの利用も想定しているという。

photo 「保護猫譲渡会」など平常時からの活用も想定

 ピースノートは「今後、全国の自治体やペット事業者に向けて積極的に営業展開を進める予定。国や県が進める国土強靭化推進のための医療コンテナや、農業分野にも対応可能な鋼製コンテナの製造・販売にもつなげる想定をしている」と説明している。

photo 全国の自治体やペット事業者に向けて積極的に営業展開を進める予定

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