日々リリースされる新しい商品やサービス。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
システム開発を手掛けるスタートアップ企業のHatsuMuv(東京都新宿区)は、人間の手のような大きさ・動きを想定した高性能ロボットハンド「HatsuHand」を開発したと発表した。ウェアラブルロボットアーム、義手、ヒューマノイドロボットなどへの応用を見込む。価格は4000ドル(約61万円)で、受注生産で販売する。
HatsuHandは、約19センチメートルと人間の手に近いサイズで設計しており、日常生活での活用を意識している。ドアノブを引く、コップを持つなどの日常動作に適応できるほか、ハンマーやインパクトドライバーなど、人間の手に合わせて作られた道具もそのまま使用できるという。つかんだ物に合わせ各指に適切な力を伝達でき「人間が無意識に行っている『硬さの異なる物を最小限の力でつかむ』」ことも可能だと同社は説明する。
従来のロボットハンドは、主にケーブルで手のひらの動作を制御するため、使用し続けると性能が落ちる問題があった。HatsuHandはリンク機構(複数の部材と関節で構成された機械機構)を採用しており、性能が落ちにくいだけでなく、部品ごとの交換が容易なため、長期的な使用に適しているという。
指先へセンサーを導入できる空間を用意し、制御関連データの公開とサンプルコードの提供を行っている。「イチゴをつかむ」など、より繊細な動作をしたい場合でも、触覚に関するセンサーの導入によって実現可能だ。
「うどんみたいな布団」が突如爆売れ、Xで16万いいね 「売れたらラッキーくらいに思ってた」と担当者
ぬれる“スキ”を与えない傘はなぜ生まれた? 見過ごされがちな感情にヒント
富士通ゼネラル製「クーラー付きリュック」がヒット きっかけは会社まで徒歩20分、汗だく社員の悩みから
4万円超え、バルミューダ「扇風機」好調 支持されたポイントは?
1万4300円「ペット用カートクーラー」が“予想上回る”売れ行き 飼い主のニーズ顕著にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング